2010.08.23 00:32 更新
爽快! 洋上の鉄路行/瀬戸大橋(本四備讃線/香川・岡山県)
筆者は日本の全JR線を乗り継ぎながら旅を続けてきたが、とりわけ人間の技術の偉大さに感嘆したのが瀬戸大橋だった。青函トンネルと瀬戸大橋は、日本の鉄道が誇る大作の双璧だが、暗闇を延々駆けてゆくトンネルに対して、橋梁はその壮大さを視覚ではっきり体感できるのである。
山陽本線の岡山から、高松行きの快速「マリンライナー」に乗ること20分、瀬戸内海を跨ぐ長大な龍が姿を見せる。この辺りは「スラブ軌道」と呼ばれる乗り心地の良い線路なので、洋上の快走ぶりは実に快適だ。長大な鉄骨が連なる龍の中を、列車は滑るように駆けてゆく。横を見れば、朝日にまぶしく輝く瀬戸内海。眼下を船が潜ってゆくのが、少し不思議な眺めではある。
「よくぞこれだけの物を...」――驚きと感動に胸が熱くなるも、感傷に浸る間もなく四国が迫ってくる。青い国・四国は旅の魅力満載だが、瀬戸大橋が演じるビジュアルショーは、旅行の"前座"にはあまりにも強烈だった。
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(写真上)快速列車「マリンライナー」の運転台から望む瀬戸大橋。土木技術の粋を尽くした壮大な洋上の鉄路である
(写真下)車窓には、風光明媚な瀬戸内海。日の出の頃は一段と美しい