2010.06.30 00:13 更新
涼呼ぶ北の鈴音/高岡駅の風鈴(北陸本線・富山県)
「キリーン、キリリーン、リン......」――北陸の駅構内に、さわやかな鈴の音が響きわたる。JR高岡駅の風鈴は、初夏から秋にかけての風物詩。発着列車の巻き起こす風が短冊をそよがせ、ひとときの涼をもたらしてくれる。
富山県の高岡市は、日本一の「銅器の町」として有名だ。風鈴の生産も盛んで、南部風鈴と共に名高い。特産品のPRと町のイメージアップのため、地元の銅器組合が20年ほど前から駅に吊るすようになった。
北国とはいえ、富山の夏は大変暑い。生温かい風が吹き抜けるホームで、自販機のお茶をガブ飲みしながら列車を待つのはなかなか難儀だ。澄んだ風鈴のささやきは、そんな苦行をフッと忘れさせてくれる。はるばる九州から駆け上がってきた旅の疲れが、軽やかな音色と共に溶けていった。
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(写真)澄んだ音をかなでるホームの風鈴たち。高岡の夏は、鈴の歌声と共に過ぎてゆく