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2010.05.14 20:56 更新

長距離走者の孤独

runner.jpg 英国人作家アラン・シリトーが亡くなった。GW前だったらしいが、バタバタしていた自分はつい今しがた作家の死を知った。代表作とされる「長距離走者の孤独」のあらすじはざっとこんな感じだ。パン屋で強盗した罪で感化院に入った少年スミスは、その健脚を院長に見込まれ、クロスカントリー大会に出場する。特別に許可されたトレーニングの成果もあり、スミスは期待通り、独走態勢で競技場へ戻ってくるのだが、ゴール直前になり競争を止めてしまうのだ。それもリタイアなどではない。トラックに残りながら、もう一歩も前へ進んでやるものかという決意のもと、ひたすら足踏みを続けるのだ・・。そのシーンは映画化もされ、たいへん印象深かかった記憶がある。

 「長距離走者の孤独」は反骨の精神を描いた作品などではないような気がする。かといって、スミスの態度をもって、パンクの始まりとする説も耳にしない。要するに、なんともいえない小説なのだが、発表から半世紀を超えた今も読み継がれているのは、人の心の奥深くに触れるものがあるからだろう。<HAL>


★写真と本文は関係ありません

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