2009.08.30 16:58 更新
戦慄! 古刹の幽霊伝説/永国寺(人吉市・熊本県)
人吉市の蓬莱山永国寺は、室町時代の応永15年(1408)に創建された曹洞宗の古刹。寺としての歴史も古いが、何より"幽霊の掛軸"が飾られていることで有名だ。今や人吉の名所として、観光客の参詣が絶えない。
寺の幽霊伝説は開山当時に遡り、土地の名士の妾が本妻の嫉妬に苦しんだ末、球磨川へ身を投げ自殺。怨霊となって現れたのを、寺の和尚・実底超真の法力で成仏したという。絵は実底和尚が自ら描いたもので、真筆は非公開ながら、複写が堂内に常時掲げられ、自由に拝観できる。
本堂の裏に回ると、幽霊が出たという池が広がる。由来を知ると不気味だが、スイレンが咲く夏、縁側に腰を下ろしてヒグラシの音に聞き入るひとときは格別の趣だった。
yu
(写真上) "ゆうれい寺"の異称で知られる永国寺。掛軸は内陣の脇に掲げられている。
怨念をたたえた形相は、昼間でも恐ろしさ十分
(写真下) 幽霊が出たという寺の池。スイレンの季節は風情がある。寺は西南の役で西郷隆盛の本陣
として使われ、寺内には碑が建てられている