2009.04.13 01:52 更新
天地人紀行④/ホテル坂戸城(新潟県)
南魚沼の宿は、坂戸山の麓に建つ「ホテル坂戸城」だった。城の名前を頂くだけあり、かがり火を焚いた玄関には長尾家の家紋「九曜巴」の幕が張られ、さながら本陣である。館内にも武具をはじめ、兼続にまつわる資料などが飾られ、歴史好きにはたまらない。
遠来の兼続ファンということで、女将はじめスタッフさんが好意的だったのはありがたかった。折りしもロビーのTVでは「天地人」の予告編を放送中で、スタッフさんと一緒にかぶりつく。地元の試写会は大好評だったそうで、盛り上がりが期待できそうだ。
気軽な一人旅の身であるが、通された部屋は12畳の立派な和室で、大いに恐縮する。かけ流しの源泉を湛える浴室は、床や浴槽に御影石と伊豆若草石を使った贅沢な作り。食事は部屋食で、温かい物はその都度運ばれてくるのがうれしい。夜食を求めて寄った食事処では、料理長が趣味で始めたという手打ちうどんが供され、コシが強くて非常に美味かった。
「天地人」にちなんだ3種の利き酒を重ね、陶然となりつつ奥越後の暮れを満喫する。年が明ければ、大河ドラマの博覧会も始まる由。兼続の故郷に、再び足を運べる日が本当に楽しみだ。
yu
(写真上) 九曜巴の陣幕がものものしい「ホテル坂戸城」。モダンな館内にも戦国風の演出が見られる。
(写真下) 温泉宿の楽しみは湯と食事にあり――「天地人」ゆかりの銘酒も実に旨かった