2009.04.03 17:31 更新
天地人紀行②/坂戸城跡(新潟県)
上杉謙信と後嗣・景勝の実家である長尾氏は、関東地方で勢力を伸ばした鎌倉氏(後三年の役で片目を失いつつも奮戦した鎌倉景正が有名)の末裔とされている。後、関東に入った上杉氏に仕え、上杉氏の家宰や上野・越後などの守護代を務め繁栄した。越後に土着した長尾一族は古志・三条・上田の3家に分立。謙信は三条家、景勝は上田家の出自である。
上田長尾家の本営・坂戸城の一帯は、魚沼の穀倉地帯/関東と越後を結ぶ三国街道/信濃川の支流・魚野川――が交差する経済・交通の要衝で、越後でも特に重視された地域であった。城は標高634㍍の山頂にそびえる本丸をはじめ大規模な土塁・石垣・堀切などを備え、要衝にふさわしい磐石の縄張りを誇っていた。江戸初期に廃城となったが、現在も数多くの遺構が残っている。
ボランティアガイドさんの案内で、山麓の居館跡を見学する。深い雪の中、足元は長靴にカンジキの完全武装だ。坂戸が繁栄した当時も、大勢の家来衆がこの道を通ったに違いない。雪国の厳しさを肌で感じつつ、越後の魅力に心も白く染まった。 yu
(写真上) JR六日町駅から望む坂戸山 頂上が実城(本丸)だが、平時の生活は麓の居館を利用した。長靴にカンジキを装着し、ガイドさんに続く
(写真下) 坂戸城の居館跡と堀跡