2009.01.28 00:32 更新
南国雪景色/土讃本線・窪川駅(高知県)
激しい風と雪に叩かれ、ほうほうの体で徳島の宿に転がり込んだのは1月の週末だった。翌朝の阿波池田駅は、壁のポスターが残らずはぎ飛ばされ、さながら台風一過。風は頬を切るように冷たい。それでも発車を待つ列車のドアをくぐると、包み込むような温もりに生き返る思いがした。まだ真っ暗な中を、始発列車で高知へ走る。
ようやく明けはじめた車窓は、一面の白化粧だった。南国土佐でこの眺めはそうそうあるまい。眠気が瞬時に吹き飛び、窓にかぶりついた。
私を運んでくれた「特急しまんと」と、窪川駅で別れる。「グォオーン、ゴゴゴゴーッ」―。キンと冷えた空気を裂き、力強いエンジン音がホームを包む。一陣の風を巻き起こしながら、美しいステンレスボディが雪の彼方へ去っていった。
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